「企業が高校生採用をするに当たって重視する点と職場定着への取り組み」に関する
アンケート調査結果(平成20年3月静岡労働局)。
静岡県内に所在する雇用保険被保険者30人以上の企業5,594社に対して行われたアンケート調査の結果が発表されました(回答企業1,124社/企業規模は50人未満が約2割、50~99人が約3割、100~499人が約3割/産業別では製造業46%、サービス業約15%)。
以下は内容の抜粋です。
「責任感・誠実さ・真面目」が53.4%と最も多く、次いで「礼儀・挨拶・マナー」(51.8%)、「協調性・チームワーク」(47.1%)、「明るい性格」(44.6%)、「健康・体力」(43.2%)、「積極・意欲的・チャレンジ精神」(40.6%)となっています。
他方、「基礎学力・一般教養・成績」や「専門的な知識や技能」のランクは低く、学力や技能よりも性格や精神面、社会人としてのルールやマナーが重視されているのがわかります。
[新卒者の早期退職の有無(企業規模別)]
「最近3年以内に新卒採用者の早期退職がありましたか」との問いに対して、新卒者の採用があったと答えた企業のうち、早期退職が「あった」との回答が64.1%、「なし」が35.9%となりました。企業規模別で見ると、500~999人のクラスで早期退職が「あった」との回答の割合が最も高くなりました。
[新卒者の早期退職の有無(産業別)]
産業分野別に早期退職者の有無を見ると、飲食店・宿泊業で100%、卸売・小売業で71.3%が、早期退職が「あった」と回答しています。
「早期退職を防止するために取り組んでいること(配慮・対策)はありますか」との質問に対し「ある」と答えた企業を対象に「どのような配慮・対策」かを自由記述で尋ねました。結果、職場定着に効果的な配慮・対策として以下のものを抽出することができました。
| 1位 | 研修・教育・訓練の充実 | 26.0% | 7位 | 労働条件・職場環境等の処遇改善 | 9.1% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2位 | 人間関係・コミュニケーションへの配慮 | 22.1% | 8位 | 社会人としてのルール・マナーの教育 | 6.5% |
| 3位 | 長い目・広い心で育てて欲しい | 20.8% | 9位 | 適正配置・配置転換 | 5.2% |
| 4位 | インターンシップ・職場見学の受け入れ | 18.2% | 9位 | 学校との連携・出身校との情報交換 | 5.2% |
| 5位 | 労働条件等の詳細・正確な事前説明 | 15.6% | 11位 | 健康・体調の維持・管理 | 2.6% |
| 6位 | 学校・生徒・家庭の問題と反省している | 13.0% | ― | その他 | 5.2% |
同時期に県内の高等学校等に対し実施された「高校教諭が企業に望む職場定着のための配慮・対策」についてのアンケート結果によると、最も望まれているのは「研修・教育・訓練の充実」(26.0%)、次いで「人間関係・コミュニケーションへの配慮」(22.1%)、「長い目・広い心で育てて欲しい」(20.8%)などが上位に並びました。これらは、上記3の企業が新卒者の職場定着のために取り組んでいる配慮・対策とほぼ符合しています。